【PFSOZ】黄金色の叫びの響く場所。と、そのすみっこで

ちょっと楽しんでもらえたら嬉しいファンアート2枚＋おまけのうちの子です。
カラーがわからなかったり、スペースが無かったりで近くにいるのに描けてないキャラクターさんもいますが、その方たちは心の目で見ていただけると幸いです。

◆お借りしました
非公式イベント『狂瀾の黄金樹』【illust/102832312】
ヴェロキアさんとシュカ先生【illust/101965903】

アラディア院の頼れる先生方と関係者と罪人の皆様（50音順）
・1枚目
カルムさん【illust/102493858】
ゴルグンデ先生【illust/102222933】
シャーリー先生【illust/102309299】
シュレディンガー先生【illust/102041003】
シュローラン先生【illust/101976990】
Dさん【illust/101966222】
デーテオ先生【illust/102039211】

・2枚目
デニック先生【illust/101990155】
マンジュさん【illust/102125923】

※設定と合わない場合はパラレル扱いでスルーしていただけると幸いです。
※自キャラはヴェロキアさんに何もできてないので、タグ対象外でしたら外します。

　*　*　*

　金を撒いて愛を求める少女の声が酷く耳にこびり付く。距離は十分すぎるほど逃げたはずなのに。
「わたしをあいして　金をあげるから」
纏わり付くようなその声に眉をひそめたのは、嫌悪感からじゃなかった。愛を求めて金というチカラを振り撒くあの子と、故郷のみんなに受け入れられようと水を操るチカラを求める自分は、何が違うのだろう。
いや、恐らくあの子と自分は大して変わらない。受け入れられたくて、愛されたくて、だけどその方法がわからず、ただチカラに求めることしかできないんだ。
「僕も……」
同じなんだ、と思うと同時に涙が頬を伝った。どこまでも水を操るのが苦手な僕は、それを止めることすらままならない。水を操れないと村に帰れないというのに。けれど今はそれよりも気になることがあり、僕は再びあの子と先生たちが見える場所へと足を向けた。
「金で愛は買えない」
先生たちがあの子に掛けたのは、攻撃魔法ではなく言葉だった。アラディア院の先生たちなら導いてくれるかもしれない。チカラ以外に受け入れられる道を。歩くことをやめたあの子が、再び歩き出せる道を。

PCセージ・ランクルト【illust/102207712】