【PFSOZ】脅かす影と青い炎【黒王軍の進撃】

※解釈違い・口調間違い・他問題等ありましたらパラレル・スルーの魔法お願いします。

「やめて……壊さないでください。」
出来る限り蔦を伸ばし妨害しながら地下からの侵入者に応対していたアウネラの頭上でひときわ大きな爆発音が響く。

アウネラはこの地下道でずっと生きてきた。
物心つくころには家族もなく。自身の体目当ての何らかの組織の庇護下で。
ただ静かに生きてきた。
ソレでも幸せだった。

ソレがイルマーレファミリー……いやチェロットと彼女を慕う仲間たちが引き継いで幸せから。
幸せで楽しい物となった。

毎日会いに来てくれるみんなとのお話が楽しかった。
自分はズレているといわれる理由や、無理して体液を出さなくていいといわれる意味はよく分からなかったけど。
何時も色々な話を聞かせてくれる皆が大好きになった。

ソレを今壊されようとしていることは未発達の感情と知識でも理解出来。
必死に怪しい構成員らしき存在に追いすがる。
「やめてください、入らないで！」

何度振り払われ踏みつけられ切り刻まれても止めなかった。
いや、痛めつけられるほど蔦は伸び、彼らの足元を妨害していく。

「やめて！！」
炎や爆風怒声の中奥の扉に行きつきかけた一人の男の頭をどこからか流れ着いた棒きれで殴りつける。
男がのたうつ姿を見ながらしびれて痛む手のひらで、落とさぬようその棒を握りながら。
アウネラは自分が感じたことのない感情を溢れさせ泣いているのだと気づくのだった。

ソレが何に対してかは彼女はまだ知らない。

【補足】
・アウネラはマイナス感情や不安を煽られると増殖、生命力が強化されます
・アウネラは今大切な人と場所が脅かされることに無意識に「怒って」奪われることに「怯え」人を傷つけたことに対して「恐怖」「困惑」しています。
・多分泣いた事自体が本人も初めての為、泣きやめないまま防戦をつづけます。
・黒魔術に使われている魔法陣なり媒体が破損する可能性があるため再生前に触手を切断ないし焼き切れば連れ出せます。
・敵の描写がキャプションメインのため問題あればイメレス却下いただければ幸いです。

ぱにっくアウネラillust/101972462