Pantle.H3

バラゾウ教道宗装機甲軍[BRAAF]の重戦車。
世界戦争初期の戦いでそれまでの戦車では火力、防御力共に不足することが判明しそれらを対応するべく計画された重戦車である。砲はそれまでの小口径戦車砲から変わって対戦車砲をベースとした82.4mm戦車砲へと変わり、高い威力を得ている。ただ、砲弾と砲の関係上、初速が遅いうえ貫徹力がいまいちで貫通できない車両も多くあったらしい。世界戦争初期に設計され、何度かの改設計を受けながら製造が続けられていた。そのため時期によって砲塔や車体の構造が異なっている。特に外見で異なる点で言えば初期型は板バネを用いたサスペンションを使用しているのに対し、後期型はトーションバーサスペンションだったり複合型サスペンションだったりしている。というのも初期型で用いていたサスペンションの耐久性が異常なほど悪く、実用に耐えないため途中から設計が変えられたのである。すでに製造が終わっていたグループに対しては板バネに用いる金属の材質や構造を変えるなどして対応していた。
世界戦争初期後半の戦いから導入されたが、その段階で統制ナセレやトラント帝国陸軍といった協同同盟軍は新型の重戦車や中戦車を導入し始めていた。また、技術の進歩もあって各国の戦車事情は大きく変わり始めていた。そんななか古式な設計思想であった本車は、現段階では運用に耐えてもそのうち使用できなくなることを危惧されていた。戦車以外への転用案もあったが既に後継となる戦車をベースとした転用車輛の設計が完了していたため本車は不要な存在になりつつあった。
一応戦力としての活躍は見込めるため、法制国クディル共和国自由国防陸軍へ在庫処分のような形で送られた。それでもクディルではそれまでの戦車があまりにも酷かったこともあって本車の評価は非常に高かったようである。
名称　Pantle.H3
所属　バラゾウ教道宗装機甲軍[BRAAF],法制国クディル共和国自由国防陸軍[KNDA]
塗装　緑,茶,緑+白帯[KNDA]
種別　重戦車
乗員　5名
主機　BREMDA IqM21 V型10気筒ディーゼル
主機冷却　強制空冷
最高速度　45km/h
砲塔旋回速度　8.6°/s

主砲　82.4mm戦車砲[Gravz-IIG(グルズ統合産業集団) ]　1基
弾種　徹甲榴弾(APHE),徹甲弾(AP),榴弾(HE)
最大貫通力　70mm(APHE)
装填速度　9秒
装弾数　40発

機銃　9mm同軸機関銃[DCC Banaid2M]　1基
最大貫通力　10mm
弾種[配列順]　徹甲弾(AP),徹甲曳光弾(AP-T),焼夷弾(I),焼夷弾(I)
装弾数　125発*20セット

機銃　7.62mm機関銃[DCC Snnigkoroo(スニコル)]　1基
最大貫通力　5mm
弾種[配列順]　通常弾(N)
装弾数　50発*30セット