昏き森を見回る隠者　リラニカ

慣らしも兼ねて、再開一枚目は要望の反映ではなく、シンプルにエルフの魔法使いを描いていただきました。
『ファンタジー制服図鑑』の枠ですが、固定概念としてこれも一種の制服と言えるのではないかと思います。
ところで、旅の途中で「これは絵になりますね」と思ったネタを絵師さんに描かせてもよろしいでしょうか？

長生きなため魔法使いが多いエルフの中でも相当な長寿を誇るリラニカは、森の隠者と尊敬されています。
ですが、識らない魔法はないと噂される彼女でも、怪物に襲われた家族全員を救うことができませんでした。
辛うじて助け出した少年は深く齧られていて内臓が損傷しており、彼の両親も既に帰らぬ人になっています。
少年はまだ生きてはいますが時間の問題であり、出会いに運命を感じた彼女は、彼にある秘術をかけました。
「安心して、貴方たちの宝物は私が責任もって育てていくわ。……それじゃ行こうか、ファーブ」
昏き森の一隅に急造した墓標の前で一礼して、彼女は大きく膨らんだお腹を抱えて森へと消えていきました。

※一応オリジナルのはずなので「うちの子」と言いたいのですが、自分で描いていたわけではないので迷ってます。
もし「うちの子」という呼び方を使ってはいけないでしたら、お手数ですが教えてください。ありがとうございます。