【ハロ敵】アイリス・プロバンス【追】
ハロー、宿敵[illust/65697558]
❁アイリス・プロバンス
26歳/174㎝/男
昼・・・花屋/一人称:俺/二人称:貴方、~さん
夜・・・警察/一人称:私/二人称:貴方、貴様、呼び捨て
髪はプラチナブロンド、瞳はバイオレット(右眼は義眼であり左に比べて色素が薄い)
肉親である妹弟をこよなく愛し、3人で暮らす現在の生活を大切にしている。
夜になれば警官としての目的を果たすべく、残酷な程に容赦なく攻撃する。ただし殺さず生かしたまま捕まえる主義、死は逃がすのと同様。
――――――――――――――――――――
妹:カメリア(illust/66890814) [メリィ、カメリア]
「素敵なブーケだね、これはメリィにしか出せないこの花の美しさだ。俺が客なら、このブーケを見て店の常連になっているね。そうだ、店頭に飾って皆に見てもらおう」
弟:ビオラ(illust/66892274) [ヴィオ、ビオラ]
「じゃあお小遣いを賭けて簡単なゲームをしようか?ヴィオが負けたらそうだなあ…これとこれと、それとこいつを買出しに行ってもらおうかな」
「誰かの為なんて所詮自己満足に過ぎないのは承知の上。でも『大切なものを守る為』に、自分の選択もあの子達の選択も、罪に変わりなくとも平和を保てている今はそれが間違っていないのだと、そう思いたいのかもしれないね。」
「どうか、いつまでも、この花達が笑顔で咲き続けられますよう──」
――――――――――――――――――――
(2/3)素敵な宿敵様に出会えました
ノア・レインさん(illust/66888972)
十何年も前の死人の声を聴けるのは、もうここだけでしかない。現実へ帰っても、彼らは勿論存在しないし起きた頃には声の質感や豊かな表情も忘れるくらいな月日も経っているのだから。
でも、彼らはいつもあの時自分に放った言葉を今でもいつも夢の中から自分に語りかけてくる。そして自分もその言葉だけは何よりも忘れられることはできない。
『アイリス、お前は___の為に生きなさい。』
・
・
・
「おはよう、アイリス」
朝、必ず自分への挨拶から1日は始まる。朝の挨拶というものは今ある生に感謝をし、明日への有る未来への願いをも意味する。
愛する家族が穏やかな眠りについているのを確認してから、起きるまでの間に美味しいご飯を用意しなくては、と手馴れた手付きで事を進める。
☼
「おはようございます」
開店前の準備中に、彼はよく店の前を通る。こんな早朝にここを通る者も少なく、どことなく印象付いた彼を見かける度に挨拶をするだけの朝が日課のようになっていた。
「おもてなしするもの何も無くてすみません」
「いい。お前と話しに来ただけだから」
それから、挨拶をするだけだった彼とは何気ない会話から店の客としての会話へ変わった。
でも客としてはいつも花を買う訳でもなくて、ほとんどが自分の話を聞いてくれる話し相手というか、他人という訳でもただのお客さんという訳でもない、そんな存在になっていた。
彼は第一印象と変わらず口数も表情も少ない、来るのも去るのも言葉を交わすのも静かな男性だ。こちらが話している最中も返してくる言葉は少なからずにしろ、嫌な顔ひとつも見せずしっかりと話を聞いて頷いてくれているのが自分にとってはとても嬉しい。
「お話、いつも聴いてくれてありがとうございます」
心から感じていたその言葉を出した時、彼の表情は一瞬驚いたように見えたけれど、少しでも気持ちが伝わったのであれば嬉しい。
きっと、この日常がいつまでも…という願いの表れでもあるのだろう。
彼にもどうか、明日有る未来を。
☾︎
「今夜もお楽しみの最中失礼」
餌を食い散らかしたような烈断された肉の塊の中、血濡れた一人の男は佇んでいた。
声に反応しこちらを見つめたその瞳には光など映っていない。映るのは歪んだ世とあおい闇。そこに奴を追う自分の姿があかくはっきりと映り込むのを確認できる。
瞬きも許さないかのような一瞬の間に奴の見せた背中からは、罪も償わず捕まることを恐れ、戦い勝ち逃げることも諦めた『弱者』と判断する。
そんな犯罪者を、私達は許さない。
そんな奴らに神からの裁きを受けさせる為に動くのが警察の仕事である。
「悪い野良猫には、私直々に躾を与えるしかないようだ…」
貴様の言う自由とは、人を殺めることに全てがあるのか?
この世に受けた生で要らない価値の無い生命などない。ただそれを決めるのはひとつの人生だ。
お前等のような間違った生き方をした生き物さえも、初めて息をした時はこの世にとっての不必要な存在ではなかったはず。
またそれを決めるのは、『正義』。なんだろうな。
どこで踏み間違えたのか、貴様の何が間違っているのか、分からせてやろう。
正しいものに沿い生きて行く事が、人間が幸せに生きる術なのだと……、
きっとこれは、それに抗う真実の写鏡。
放てば放つほど抉れていく心に、撒く水さえも与えられない現実を受け入れなければいけない日か必ず来るのだと、自分に言い聞かせながら今夜も決めた道を歩む。
皮肉なことにお前と私には似た部分があるのだろうな。
だからこそ必ず捕まえなければいけない意地があると思えば笑えてくる。
逃げるその身体で教えてくれ。
お前にとっての『正しい』とはどういうものだ?
きっとその頭を撃ち抜けば、無駄な犠牲を無くす安心のひとつになるだろう。
しかし罪を償わせるためならば必ず生かしたまま捕まえなければ。
過去の犠牲者に安らかな眠りを与える為にも。愛する家族を、花を愛でに来てくれる客を、そしていつも話を聞きに来てくれる彼を無くさない為にも…
なあ、そんなお前は何の為に生きる?
❁アイリス・プロバンス
26歳/174㎝/男
昼・・・花屋/一人称:俺/二人称:貴方、~さん
夜・・・警察/一人称:私/二人称:貴方、貴様、呼び捨て
髪はプラチナブロンド、瞳はバイオレット(右眼は義眼であり左に比べて色素が薄い)
肉親である妹弟をこよなく愛し、3人で暮らす現在の生活を大切にしている。
夜になれば警官としての目的を果たすべく、残酷な程に容赦なく攻撃する。ただし殺さず生かしたまま捕まえる主義、死は逃がすのと同様。
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妹:カメリア(illust/66890814) [メリィ、カメリア]
「素敵なブーケだね、これはメリィにしか出せないこの花の美しさだ。俺が客なら、このブーケを見て店の常連になっているね。そうだ、店頭に飾って皆に見てもらおう」
弟:ビオラ(illust/66892274) [ヴィオ、ビオラ]
「じゃあお小遣いを賭けて簡単なゲームをしようか?ヴィオが負けたらそうだなあ…これとこれと、それとこいつを買出しに行ってもらおうかな」
「誰かの為なんて所詮自己満足に過ぎないのは承知の上。でも『大切なものを守る為』に、自分の選択もあの子達の選択も、罪に変わりなくとも平和を保てている今はそれが間違っていないのだと、そう思いたいのかもしれないね。」
「どうか、いつまでも、この花達が笑顔で咲き続けられますよう──」
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(2/3)素敵な宿敵様に出会えました
ノア・レインさん(illust/66888972)
十何年も前の死人の声を聴けるのは、もうここだけでしかない。現実へ帰っても、彼らは勿論存在しないし起きた頃には声の質感や豊かな表情も忘れるくらいな月日も経っているのだから。
でも、彼らはいつもあの時自分に放った言葉を今でもいつも夢の中から自分に語りかけてくる。そして自分もその言葉だけは何よりも忘れられることはできない。
『アイリス、お前は___の為に生きなさい。』
・
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「おはよう、アイリス」
朝、必ず自分への挨拶から1日は始まる。朝の挨拶というものは今ある生に感謝をし、明日への有る未来への願いをも意味する。
愛する家族が穏やかな眠りについているのを確認してから、起きるまでの間に美味しいご飯を用意しなくては、と手馴れた手付きで事を進める。
☼
「おはようございます」
開店前の準備中に、彼はよく店の前を通る。こんな早朝にここを通る者も少なく、どことなく印象付いた彼を見かける度に挨拶をするだけの朝が日課のようになっていた。
「おもてなしするもの何も無くてすみません」
「いい。お前と話しに来ただけだから」
それから、挨拶をするだけだった彼とは何気ない会話から店の客としての会話へ変わった。
でも客としてはいつも花を買う訳でもなくて、ほとんどが自分の話を聞いてくれる話し相手というか、他人という訳でもただのお客さんという訳でもない、そんな存在になっていた。
彼は第一印象と変わらず口数も表情も少ない、来るのも去るのも言葉を交わすのも静かな男性だ。こちらが話している最中も返してくる言葉は少なからずにしろ、嫌な顔ひとつも見せずしっかりと話を聞いて頷いてくれているのが自分にとってはとても嬉しい。
「お話、いつも聴いてくれてありがとうございます」
心から感じていたその言葉を出した時、彼の表情は一瞬驚いたように見えたけれど、少しでも気持ちが伝わったのであれば嬉しい。
きっと、この日常がいつまでも…という願いの表れでもあるのだろう。
彼にもどうか、明日有る未来を。
☾︎
「今夜もお楽しみの最中失礼」
餌を食い散らかしたような烈断された肉の塊の中、血濡れた一人の男は佇んでいた。
声に反応しこちらを見つめたその瞳には光など映っていない。映るのは歪んだ世とあおい闇。そこに奴を追う自分の姿があかくはっきりと映り込むのを確認できる。
瞬きも許さないかのような一瞬の間に奴の見せた背中からは、罪も償わず捕まることを恐れ、戦い勝ち逃げることも諦めた『弱者』と判断する。
そんな犯罪者を、私達は許さない。
そんな奴らに神からの裁きを受けさせる為に動くのが警察の仕事である。
「悪い野良猫には、私直々に躾を与えるしかないようだ…」
貴様の言う自由とは、人を殺めることに全てがあるのか?
この世に受けた生で要らない価値の無い生命などない。ただそれを決めるのはひとつの人生だ。
お前等のような間違った生き方をした生き物さえも、初めて息をした時はこの世にとっての不必要な存在ではなかったはず。
またそれを決めるのは、『正義』。なんだろうな。
どこで踏み間違えたのか、貴様の何が間違っているのか、分からせてやろう。
正しいものに沿い生きて行く事が、人間が幸せに生きる術なのだと……、
きっとこれは、それに抗う真実の写鏡。
放てば放つほど抉れていく心に、撒く水さえも与えられない現実を受け入れなければいけない日か必ず来るのだと、自分に言い聞かせながら今夜も決めた道を歩む。
皮肉なことにお前と私には似た部分があるのだろうな。
だからこそ必ず捕まえなければいけない意地があると思えば笑えてくる。
逃げるその身体で教えてくれ。
お前にとっての『正しい』とはどういうものだ?
きっとその頭を撃ち抜けば、無駄な犠牲を無くす安心のひとつになるだろう。
しかし罪を償わせるためならば必ず生かしたまま捕まえなければ。
過去の犠牲者に安らかな眠りを与える為にも。愛する家族を、花を愛でに来てくれる客を、そしていつも話を聞きに来てくれる彼を無くさない為にも…
なあ、そんなお前は何の為に生きる?
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2018-01-21 00:00
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