【PFAOS】星々【囚人部隊241】
星の上にて瞬き踊る、数多の眩き星々、その一つ。
「・・・お前、勘違いしてないか?」
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↓絵は2p。プラス長文キャプションで失礼します↓
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(illust/79386707)→(illust/79895993)→星々
ドラゴンの角を折ってやった。
飛び付き・握り、砕いて「採った」。
認めてもらうには分かりやすい成果を出すといい。
盗人は盗みにくい所から「盗った」ら「凄いヤツ」だ。
パン屋なら旨いパンを焼き、農家なら旨い野菜を作り・・・
俺は大きな角を手に入れた。龍型とかいうドラゴンの。
隊長に話すと、部隊と取引している学者を紹介してくれた。
その学者によると、ドラゴンの成長過程?がどうのとか?
何か色々分かるようになるらしい良い角だったみたいで。
学者はこっちが引くくらい大喜びしてた。
沢山の金貨を出してドラゴンの角を買い取ってくれた。
・・・背後から視線を感じる。
仮設研究所・・・テントの外からだ。声も聞こえてきた。
「おい見ろよアレ囚人の・・・」
「シッ、やめろよ!目ぇ付けられるぞ」
なんだよアイツら、ムカつく言い方しやがって!
双竜アイゼンは終わった。今は確かに囚人だが・・・
ここで盗みだ犯罪だのと色々やらかすつもりはねえよ!
って思ってたら、看守・・・隊長が、俺を呼んだ。
角を売るための契約書?ってのに品物を採取した本人、
つまり俺のサインが必要なんだと。
路上暮らしだったが字は書けるからな、ペンを握り・・・
「おい囚人。いま背後からの言葉にキレたか?」
は!?
・・・って思ったよ。何も喋ってないのに見抜かれたんだ。
「生きるため仕方なくとはいえ、お前は罪を犯した」
「いや、けどよ!もう「盗人」は終わってんだぜ!?」
「・・・お前、勘違いしてないか?」
急激に看守の、隊長の目が鋭くなった。
いつもはキツい事言いながらでも、フワフワしてんのに。
「捕まれば裁かれる覚悟はあった、と言っていたな」
「お、おう・・・」
「裁かれて盗人が終わっても、アイゼンは続くだろ。
人生てのは、そう簡単に終わりと再始動は出来んよ」
「いや、けどよぉ」
「あっしは模範囚のお前を知っている。だが他者は・・・
反省だの本心だのは、他人からは見えにくいモノだ。
各種行動によって信頼という名の小石を積み重ねたら、
そこでようやく初めて、反省と再出発をした己を他者に
示す機会、チャンスが訪れ・・・
・・・つまり取引して下さる先生の様に、石の山が低くても
理解して下さる方は珍しいのさ。先生に感謝しろよ。」
「囚人だろうがなんだろうが関係ないのさぁ、私にゃ!!
良い物ゲットできて嬉しいよ、遠くに来てよかった!!
・・・ところで、貴重品ハンターに興味はあるかい?
出所した後の行き場が無いなら、ハンターになってよ。
そしてドラゴンの背にくっついて空中散歩しても平気な
その度胸を活かして、また私に良い品物を届けてよ!!」
--------------
圧倒されたまま、その日の取引は終わった。
盗人が終われば全て・・・と思ってたが、俺は生きている。
確かにそうだ、まだ続いてんだ。終わってなんかない。
この先どうすればいいのか、どうしたいのか?
もう少し考える時間が必要だ…今は、もう寝よう…。
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模範囚アイゼン(illust/79058980)
部隊長ヴァイデ(illust/79289530)
囚人部隊241(illust/78953872)
「・・・お前、勘違いしてないか?」
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↓絵は2p。プラス長文キャプションで失礼します↓
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(illust/79386707)→(illust/79895993)→星々
ドラゴンの角を折ってやった。
飛び付き・握り、砕いて「採った」。
認めてもらうには分かりやすい成果を出すといい。
盗人は盗みにくい所から「盗った」ら「凄いヤツ」だ。
パン屋なら旨いパンを焼き、農家なら旨い野菜を作り・・・
俺は大きな角を手に入れた。龍型とかいうドラゴンの。
隊長に話すと、部隊と取引している学者を紹介してくれた。
その学者によると、ドラゴンの成長過程?がどうのとか?
何か色々分かるようになるらしい良い角だったみたいで。
学者はこっちが引くくらい大喜びしてた。
沢山の金貨を出してドラゴンの角を買い取ってくれた。
・・・背後から視線を感じる。
仮設研究所・・・テントの外からだ。声も聞こえてきた。
「おい見ろよアレ囚人の・・・」
「シッ、やめろよ!目ぇ付けられるぞ」
なんだよアイツら、ムカつく言い方しやがって!
双竜アイゼンは終わった。今は確かに囚人だが・・・
ここで盗みだ犯罪だのと色々やらかすつもりはねえよ!
って思ってたら、看守・・・隊長が、俺を呼んだ。
角を売るための契約書?ってのに品物を採取した本人、
つまり俺のサインが必要なんだと。
路上暮らしだったが字は書けるからな、ペンを握り・・・
「おい囚人。いま背後からの言葉にキレたか?」
は!?
・・・って思ったよ。何も喋ってないのに見抜かれたんだ。
「生きるため仕方なくとはいえ、お前は罪を犯した」
「いや、けどよ!もう「盗人」は終わってんだぜ!?」
「・・・お前、勘違いしてないか?」
急激に看守の、隊長の目が鋭くなった。
いつもはキツい事言いながらでも、フワフワしてんのに。
「捕まれば裁かれる覚悟はあった、と言っていたな」
「お、おう・・・」
「裁かれて盗人が終わっても、アイゼンは続くだろ。
人生てのは、そう簡単に終わりと再始動は出来んよ」
「いや、けどよぉ」
「あっしは模範囚のお前を知っている。だが他者は・・・
反省だの本心だのは、他人からは見えにくいモノだ。
各種行動によって信頼という名の小石を積み重ねたら、
そこでようやく初めて、反省と再出発をした己を他者に
示す機会、チャンスが訪れ・・・
・・・つまり取引して下さる先生の様に、石の山が低くても
理解して下さる方は珍しいのさ。先生に感謝しろよ。」
「囚人だろうがなんだろうが関係ないのさぁ、私にゃ!!
良い物ゲットできて嬉しいよ、遠くに来てよかった!!
・・・ところで、貴重品ハンターに興味はあるかい?
出所した後の行き場が無いなら、ハンターになってよ。
そしてドラゴンの背にくっついて空中散歩しても平気な
その度胸を活かして、また私に良い品物を届けてよ!!」
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圧倒されたまま、その日の取引は終わった。
盗人が終われば全て・・・と思ってたが、俺は生きている。
確かにそうだ、まだ続いてんだ。終わってなんかない。
この先どうすればいいのか、どうしたいのか?
もう少し考える時間が必要だ…今は、もう寝よう…。
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模範囚アイゼン(illust/79058980)
部隊長ヴァイデ(illust/79289530)
囚人部隊241(illust/78953872)
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2020-03-30 17:07
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