【PFMOH】魔法複合:火炎の咆哮【剣の尾根】
【どうかこの棺を、壊してください。】
これは狼の声ではない。
精霊だ。精霊の声が聞こえる。
肉体が精霊に置き換わったから聞こえるのだろうか?
【残念ながら、今の私には無理。】
【だから】
【貴女のとっておきを私にぶつけて欲しい。】
精霊の声に3度の音のない咆哮で返す。
最後の咆哮に応えるように、狼は、とびきり大きな咆哮をあげる。
瞬間、空気が凍りつき、巨大な氷柱が展開される。
気がついた冒険者達は声を上げる。
「氷柱が来るぞ!」
「よけろ!」
次の瞬間、風を切る音を立てて氷柱が降り注いでくる。
皆がそれぞれ回避、迎撃行動に移る中、私は深く息を吸いながら真上に出現した氷柱が落ちてくるのを見つめていた。
まだ避けられる
まだ見切れる
まだだ
まだ
まだ…もう逃げられない!
身体の芯から熱のようなものが溢れ出す。
興奮が炎に塗り替わる。
吸った空気が炎に生まれ変わる。
「ウォーン!!!」
咆哮は爆炎とともに解き放たれ、炎の塊が氷柱を焼き尽くした。
Thus Ifrit was born.
かくして、炎の精霊は産声を上げた。
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火炎の咆哮:咆哮魔法と身体に宿る炎の精霊の能力を引き出したピオニーの最大火力のカウンター魔法。危機的状況でピオニーが興奮している時でしか使用できない。
炎は色こそ赤だが温度は一般的な白や青の炎並み、なおかつ咆哮魔法なため聞こえる(当てる)対象を限定出来る。
普段の状態で使うとただの遠吠えになる。
ピオニーが咆哮魔法と精霊の炎の組み合わせを試すきっかけ、着想を得たのは
ヴィクトリアさんの【物(触媒)と魔法を合わせる事】
ダンテさんの【属性複合魔法】
を見たお陰です。
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お借りしました!
グラフェリルさん【illust/88503285】
炎の精霊 ピオニー【illust/87830989】
これは狼の声ではない。
精霊だ。精霊の声が聞こえる。
肉体が精霊に置き換わったから聞こえるのだろうか?
【残念ながら、今の私には無理。】
【だから】
【貴女のとっておきを私にぶつけて欲しい。】
精霊の声に3度の音のない咆哮で返す。
最後の咆哮に応えるように、狼は、とびきり大きな咆哮をあげる。
瞬間、空気が凍りつき、巨大な氷柱が展開される。
気がついた冒険者達は声を上げる。
「氷柱が来るぞ!」
「よけろ!」
次の瞬間、風を切る音を立てて氷柱が降り注いでくる。
皆がそれぞれ回避、迎撃行動に移る中、私は深く息を吸いながら真上に出現した氷柱が落ちてくるのを見つめていた。
まだ避けられる
まだ見切れる
まだだ
まだ
まだ…もう逃げられない!
身体の芯から熱のようなものが溢れ出す。
興奮が炎に塗り替わる。
吸った空気が炎に生まれ変わる。
「ウォーン!!!」
咆哮は爆炎とともに解き放たれ、炎の塊が氷柱を焼き尽くした。
Thus Ifrit was born.
かくして、炎の精霊は産声を上げた。
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火炎の咆哮:咆哮魔法と身体に宿る炎の精霊の能力を引き出したピオニーの最大火力のカウンター魔法。危機的状況でピオニーが興奮している時でしか使用できない。
炎は色こそ赤だが温度は一般的な白や青の炎並み、なおかつ咆哮魔法なため聞こえる(当てる)対象を限定出来る。
普段の状態で使うとただの遠吠えになる。
ピオニーが咆哮魔法と精霊の炎の組み合わせを試すきっかけ、着想を得たのは
ヴィクトリアさんの【物(触媒)と魔法を合わせる事】
ダンテさんの【属性複合魔法】
を見たお陰です。
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お借りしました!
グラフェリルさん【illust/88503285】
炎の精霊 ピオニー【illust/87830989】
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2021-03-25 23:25
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