白駒伝承(捏造)
『扶桑書紀』及び『秋津洲略記』には、次のように記述されている。
6XX年◯月、聖徳太子と黒駒は、XX(現在の◯◯市XX区付近)への遊行の帰路にあった。
そこで黒駒はふと何かが唸るような音を耳にして、足を止める。獣の声かもしれないと恐れて止める従者の忠告をよそに、太子に許しを得た黒駒が音のした方へ向かうと一件の民家があり、音はそこから聞こえていた。
中に入ると、そこには白い毛のウマ娘の子供が、縄で柱に縛り付けられていた。ウマ娘の子はみすぼらしく痩せ衰えてはいたものの、顔立ちは端正であり、薄暗い屋内にも関わらずその姿をはっきり捉えられるほどの光を放っており、辺りに良い香りを漂わせていたという。
黒駒が名を尋ねるが返事は無く、代わりにあの唸るような音が聞こえた。音の正体は彼女の腹の音だった。哀れに思った黒駒は自らの食物と水を与え、着物を脱いでウマ娘の子の肩に掛けると、外へ出た。
黒駒は外で農作業をしていた住民にウマ娘の子について尋ね、なぜこのような仕打ちをするのかと問いただすと、「私たちの土地では、獣の耳と尾が生えた者は災いを呼ぶとされており、そのような産まれ子があればすぐさま間引く決まりになっています。しかし手にかけようとすれば、誰もがまるで毒気にあてられたようにその気を失くしてしまうので、殺すに殺せず、あのように集落のはずれに繋ぎ留めておくことしか出来なかったのです。」と語った。
黒駒は太子達の元へ戻り、事の次第を報告すると、「あの子供は神馬に違いありません。」と訴えかけた。
話を聴いた太子は、「聖の聖を知る。其はウマ娘とてまた然り。」と悟り、ウマ娘の子の処遇を黒駒に任せることにした。
黒駒はウマ娘の子を引き取ると決め、彼女の元に戻ると、「その縄を引き千切ってごらんなさい。あなたの力であれば訳は無い。」と説いた。ウマ娘の子が力を込めて引くと、縄はいとも容易く切れた。
後にウマ娘の子は小野氏の養子となり、小野妹子と共に倭国の外交の発展に尽力したとされている。
出典:フリー百科事典Umapedia『甲斐の黒駒』伝承の項より抜粋。
片岡山伝説を下敷きにした小野デラックス誕生秘話(捏造)です。
6XX年◯月、聖徳太子と黒駒は、XX(現在の◯◯市XX区付近)への遊行の帰路にあった。
そこで黒駒はふと何かが唸るような音を耳にして、足を止める。獣の声かもしれないと恐れて止める従者の忠告をよそに、太子に許しを得た黒駒が音のした方へ向かうと一件の民家があり、音はそこから聞こえていた。
中に入ると、そこには白い毛のウマ娘の子供が、縄で柱に縛り付けられていた。ウマ娘の子はみすぼらしく痩せ衰えてはいたものの、顔立ちは端正であり、薄暗い屋内にも関わらずその姿をはっきり捉えられるほどの光を放っており、辺りに良い香りを漂わせていたという。
黒駒が名を尋ねるが返事は無く、代わりにあの唸るような音が聞こえた。音の正体は彼女の腹の音だった。哀れに思った黒駒は自らの食物と水を与え、着物を脱いでウマ娘の子の肩に掛けると、外へ出た。
黒駒は外で農作業をしていた住民にウマ娘の子について尋ね、なぜこのような仕打ちをするのかと問いただすと、「私たちの土地では、獣の耳と尾が生えた者は災いを呼ぶとされており、そのような産まれ子があればすぐさま間引く決まりになっています。しかし手にかけようとすれば、誰もがまるで毒気にあてられたようにその気を失くしてしまうので、殺すに殺せず、あのように集落のはずれに繋ぎ留めておくことしか出来なかったのです。」と語った。
黒駒は太子達の元へ戻り、事の次第を報告すると、「あの子供は神馬に違いありません。」と訴えかけた。
話を聴いた太子は、「聖の聖を知る。其はウマ娘とてまた然り。」と悟り、ウマ娘の子の処遇を黒駒に任せることにした。
黒駒はウマ娘の子を引き取ると決め、彼女の元に戻ると、「その縄を引き千切ってごらんなさい。あなたの力であれば訳は無い。」と説いた。ウマ娘の子が力を込めて引くと、縄はいとも容易く切れた。
後にウマ娘の子は小野氏の養子となり、小野妹子と共に倭国の外交の発展に尽力したとされている。
出典:フリー百科事典Umapedia『甲斐の黒駒』伝承の項より抜粋。
片岡山伝説を下敷きにした小野デラックス誕生秘話(捏造)です。
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2022-05-27 23:19
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