【PFSOZ】命の光

企画元
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ラクリム
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修理工房リペアラック(修理のご依頼および従業員募集中)
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こちらの流れから
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https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18914814

ゼラルディア消防団としての活動も兼ねてます
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ラクリムが出てくるとアレックスくんが黙り込むのは
消耗して疲れてる?のか計算外の介入と感情もあるがメタ言うと私が会話を思いつかないからです。
あとキャプション文字数制限の都合ですすいません…

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お借りしました

ノヒトさん
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プレヴォストさん
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ラクリムが瀕死のプレヴォストを発見したのは、
王都炎上の報を聞いて現場に駆けつけた直後の事だった。
うなだれ浅く息をするプレヴォストと
必死に応急処置をしているノヒトの周囲に光が散らばっている。

「プレヴォスト!おめえこんな所でなにしたんだ!あとなんだこれ…光魔法か?!」

  「うまく光ってんな…」

「おめえが作ったのか」

  「でもお客さんに届けらんなかったなぁ」

視線を動かさず消え入りそうなかすれた声で独り言のように呟くプレヴォスト。

「そこらじゅう火の海でそれどころじゃねーよ。それより自分の体を心配しろばかちんが」

そう言って枝のように細いプレヴォストの体を抱き持ち上げた
ラクリムの腕の力に傷がうずき、痛みでプレヴォストが呻く。

  「うっ……兄さん…兄さん…にいさ………?おやじ……??」

(意識混濁してるな)「プレヴォスト俺だラクリムだしっかりしろ!」

  「なんだ…ラクリムの兄さんか…そりゃあ…消防団か?帽子かぶってっからわかんなか…た」

「なんだとは何だよ。こっちが聞きてえよ。死なないためにこれから手術するんだろ?
 なんでその前に死にそうになってんだよお前は…またあのシャッチョさんにどやされんぞ?」

  「シャッチョ…ああ、オーナーのことか。今回のこれァ、不可抗力だぁ…兄さん許してくれよ…」

「お前、まだやり残した仕事あんだろ」

  「それならダイジょブでえ…万が一の時ァ机の上に仕様書があr」

「ばっかそういう事じゃねえっつってんだろ! なんでそう簡単に手放そうとすんだよ!
 キティの脚はどした?まだ試作段階だろ?」

  「へへ…そういやそうだった…」

ラクリムはノヒトに問いかけた。
「水は飲ませたか?」

 「飲ませようとしたんですがすぐ吐き出してしまって…」

「そうか…脱水がひどいな…早くちゃんとした手当しねえと。そら行くぞ!」

 「ちょっと何を?!」

唐突に背負われてノヒトが驚いているとラクリムは言った。
「おめえも足怪我してんだろ、救護施設に運ぶ。いずれここに居たんじゃあぶねえ。
 それに今後のために余計な体力は使わないでおくんだな」

しばらく黙っていたプレヴォストのお供の階差魔機アレックスが言葉を発した。
手当の方法は示せても物理的な手当は限界があり、人間に任せるしかないからだ。
「想定外の介入がありましたが、ここから先は当機がナビします」

ラクリムがアレックスに眉を上げながら反論する。
「想定外とはずいぶんな言われようだな笑 まあ人間の行動っていうのはそういうもんだ」

少年を抱え、もうひとりの少年を背負って歩くラクリムが明るい大声でわざとらしく言った。
「まったく最近は手のかかるガキが多いなあ~!」
(※ガキにはツバサくんも含まれます)

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この後近くの避難場所で応急処置をしてもらい、
ティル・ナ・ノーグの緊急転移扉を介して関係者にふたりを引き取ってもらったと思います。
帰りの道中で新月の従者関連でノヒトさん消滅(あるいは転生?)も伴うかもしれないので
そこは適当にパラレル扱いされた方が良いかもしれません。
ラクリムも途中何かの襲撃にあって瀕死になって同時に倒れ込んでるかも(どっちでもいいです)
パラレルパラレル!

プレヴォストくんの救援について、ツバサくんに続いてまた少年を叱りに行くべきか、
いやここはさすがにノヒトさんの出番ではないだろうかと葛藤がありましたが、
無事ノヒトさんが先行して駆けつけてくれたので安心しました。
でもラクリムは現場に居るし、最終章のうちに
会える時に会える人に会っておこうという思いこうなりました。

というかんまり説教臭い感じにはしたくなかったけど
今PF慕ってくる少年がことごとく心配かける子なので
疑似親心がくすぐられてしまうんです…
年取ってキャラを親目線で見てしまう現象もあるのかも

失礼がありましたら申し訳ありません

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2022-12-17 05:23

 いそみね


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