時報は今夜4時半に
これは、十五歳の天才少年のお話。
(流血/小指の欠損/怪我/モブあり)
2023/12/7
漫画部門のデイリーランキング入りありがとうございます!!
🌱あとがき
人よりたくさんの、たくさんのものが見えている乱歩くん。私たちの理解が及ばないその視界は、慣れてしまえば当たり前なのだろうけど、それでもきっと本人にとっても福沢さんにとっても難しいことだらけで、うまくいかないことや他人とすれ違うことが山ほどあったんだろうなって思うんです。
世界が恐ろしかった、他人が分からなくて怖かった日々。ひとりぼっちの彼は14歳で福沢さんと出会った。世界を知って自分を知って、それからたくさんの人の為に動いた日々。一日一日が信じられないほど濃密で、どこを切り取ったとしても乱歩くんには、きっと確かな喜怒哀楽があった。
ところで、乱歩くんはあんまり個人的な私怨とか公式で出してないですよね(社長絡み以外)だから今回は「乱歩くんが我を忘れて、銃で撃たれても痛くないと思うほど興奮してアドレナリンがドバドバに出る状況ってなんだろう」と考えたら、両親のことが浮かびました。何度描いても乱歩くんの親の話は切ない、、でも、最後の福沢さんと与謝野さんが寄り添ってくれるシーン、どことなく「ちちうえ、ははうえ」は、空の上の彼らのことを言いながら、客観的に見ると福沢さんと与謝野さんのことのようにも思えますよね。乱歩くんは不幸ではあったけれど、その分いま、幸せを手にしているのでみとせは涙が止まりません描きながらうっうっ泣いてました。
乱歩くんは、頭がよいので、大層頭が良いので(大事なところで急に小学生になるけど)きっと眼鏡のことは早いうちに気づいていたんじゃあないかなと思うんです。それを長いこと認められなかっただけで。ただ、無意識のところで彼は知っていたはず。それはただの口から出まかせの嘘だったかもしれない、その日のうちに福沢さんが「やっぱりあれは違って...」と言い出すようなどうしようもないその場しのぎだったのかもしれない、でもそれは愛だったんだと。貴方を、崖っぷちを生きている乱歩くんを、何とかして救いたいこの小さな子供を助けたいという一心で出てきた、やさしいやさしい嘘だったこと。彼ならきっとわかっていたんでしょう。でもだから余計に、今でも昔でも福沢さんのことが大好きでたまらないんでしょうね。
ここで漫画の小ネタ紹介ターイム!!乱歩くんの怪我について。最初は痛みに悶えていた彼ですが、親の仇が目の前に現れると同時に「やっと会えた」という興奮で痛みが頭から飛び始めます。汗ほとんどかかなくなっています。小指の怪我も全く気にしないで左手を使うようになっています。人間って不思議で、本当の本当に、たとえば命の危機を感じた時とか、感情が極端に高まるとまっったく痛み感じなくなるんですよね。それです。
次に、与謝野さんについて。終盤、乱歩が二人にごめんなさいと謝るシーンがあります。あそこで、最初に乱歩くんの髪を撫でて手を添えたのは与謝野さんなわけですが、彼女は泣いています。切なさと苦しさと、なんだか色んなものが込み上げてきて瞳に涙がたまっています。その涙が、乱歩が本心で泣けた理由のひとつになっています。もうひとつは、福沢さんの手が小さく震えていたことです。もはや乱歩くん本人しかわからないレベルなので震えの描写はしていませんが、与謝野さんと同じように乱歩の言葉で心が強く揺れた彼もまた、乱歩を心から抱きしめてあげなくてはと思って抱きしめています。それが決定打となり、乱歩はようやく両親の名前を呼べて、堪えていた涙が溢れた、そんなイメージです。ついでに言うと福沢さんの着物(おおきくて頼れるすてきなきものだね)がでかすぎてすっぽり隠れてしまっていますが、乱歩くんが泣いている間も、ずっと与謝野さんは両手で乱歩くんの右手を握ってくれています。欲を言うともっと与謝野さんと与謝野さんの髪飾りを描きたかったです。描きたかったのでおまけ絵に蝶々を描いて満足しました。
ところで、話は変わりますが私は推しになんとかして怪我をさせたいというどーしようもないタイプのオタクなので、それは必死にもう考えましたとも。あの頭のいい乱歩くんが、如何にあのげきつよ用心棒福沢さんをふりきって、如何に誰もが納得のいく怪我ができるか.....いや、本当にすみません、描いてて思ったんですけど、仇討ちとか笑ってやりたいとか、全部取り調べ室でやれば安全だし、絶対怪我しないじゃん、って思ったんですが、いやまあそこは15歳乱歩くんがまだ青かったということにしてもろて...
そんなこんなで寝食忘れて漫画を描いていました。もっと美しい絵柄だったらなとかも思うんですが、これはこれでむちゃくちゃ好きなので大満足です。精進します。もっともっともっとたくさんいろんな乱歩くん描きたいです。私が世界一の江戸川乱歩の二次創作を描き尽くしてやるってぐらいの気合いがあります。
当方、福乱が好きな腐女子なんですが、福沢さんと乱歩くんを描けば描くほど「あ、あれっ?!?!!これ、家族だ親愛だ!!!恋愛じゃねえーーー、!!」ってなっています。
以上みとせでした。これからも福乱と乱歩くんと文ストと原作を愛していくので多分また何かしら描いていくと思います。いつでも覗いてやってください、コメントむッッッちゃくちゃ喜びます。
時報は今夜4時半に。最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
(流血/小指の欠損/怪我/モブあり)
2023/12/7
漫画部門のデイリーランキング入りありがとうございます!!
🌱あとがき
人よりたくさんの、たくさんのものが見えている乱歩くん。私たちの理解が及ばないその視界は、慣れてしまえば当たり前なのだろうけど、それでもきっと本人にとっても福沢さんにとっても難しいことだらけで、うまくいかないことや他人とすれ違うことが山ほどあったんだろうなって思うんです。
世界が恐ろしかった、他人が分からなくて怖かった日々。ひとりぼっちの彼は14歳で福沢さんと出会った。世界を知って自分を知って、それからたくさんの人の為に動いた日々。一日一日が信じられないほど濃密で、どこを切り取ったとしても乱歩くんには、きっと確かな喜怒哀楽があった。
ところで、乱歩くんはあんまり個人的な私怨とか公式で出してないですよね(社長絡み以外)だから今回は「乱歩くんが我を忘れて、銃で撃たれても痛くないと思うほど興奮してアドレナリンがドバドバに出る状況ってなんだろう」と考えたら、両親のことが浮かびました。何度描いても乱歩くんの親の話は切ない、、でも、最後の福沢さんと与謝野さんが寄り添ってくれるシーン、どことなく「ちちうえ、ははうえ」は、空の上の彼らのことを言いながら、客観的に見ると福沢さんと与謝野さんのことのようにも思えますよね。乱歩くんは不幸ではあったけれど、その分いま、幸せを手にしているのでみとせは涙が止まりません描きながらうっうっ泣いてました。
乱歩くんは、頭がよいので、大層頭が良いので(大事なところで急に小学生になるけど)きっと眼鏡のことは早いうちに気づいていたんじゃあないかなと思うんです。それを長いこと認められなかっただけで。ただ、無意識のところで彼は知っていたはず。それはただの口から出まかせの嘘だったかもしれない、その日のうちに福沢さんが「やっぱりあれは違って...」と言い出すようなどうしようもないその場しのぎだったのかもしれない、でもそれは愛だったんだと。貴方を、崖っぷちを生きている乱歩くんを、何とかして救いたいこの小さな子供を助けたいという一心で出てきた、やさしいやさしい嘘だったこと。彼ならきっとわかっていたんでしょう。でもだから余計に、今でも昔でも福沢さんのことが大好きでたまらないんでしょうね。
ここで漫画の小ネタ紹介ターイム!!乱歩くんの怪我について。最初は痛みに悶えていた彼ですが、親の仇が目の前に現れると同時に「やっと会えた」という興奮で痛みが頭から飛び始めます。汗ほとんどかかなくなっています。小指の怪我も全く気にしないで左手を使うようになっています。人間って不思議で、本当の本当に、たとえば命の危機を感じた時とか、感情が極端に高まるとまっったく痛み感じなくなるんですよね。それです。
次に、与謝野さんについて。終盤、乱歩が二人にごめんなさいと謝るシーンがあります。あそこで、最初に乱歩くんの髪を撫でて手を添えたのは与謝野さんなわけですが、彼女は泣いています。切なさと苦しさと、なんだか色んなものが込み上げてきて瞳に涙がたまっています。その涙が、乱歩が本心で泣けた理由のひとつになっています。もうひとつは、福沢さんの手が小さく震えていたことです。もはや乱歩くん本人しかわからないレベルなので震えの描写はしていませんが、与謝野さんと同じように乱歩の言葉で心が強く揺れた彼もまた、乱歩を心から抱きしめてあげなくてはと思って抱きしめています。それが決定打となり、乱歩はようやく両親の名前を呼べて、堪えていた涙が溢れた、そんなイメージです。ついでに言うと福沢さんの着物(おおきくて頼れるすてきなきものだね)がでかすぎてすっぽり隠れてしまっていますが、乱歩くんが泣いている間も、ずっと与謝野さんは両手で乱歩くんの右手を握ってくれています。欲を言うともっと与謝野さんと与謝野さんの髪飾りを描きたかったです。描きたかったのでおまけ絵に蝶々を描いて満足しました。
ところで、話は変わりますが私は推しになんとかして怪我をさせたいというどーしようもないタイプのオタクなので、それは必死にもう考えましたとも。あの頭のいい乱歩くんが、如何にあのげきつよ用心棒福沢さんをふりきって、如何に誰もが納得のいく怪我ができるか.....いや、本当にすみません、描いてて思ったんですけど、仇討ちとか笑ってやりたいとか、全部取り調べ室でやれば安全だし、絶対怪我しないじゃん、って思ったんですが、いやまあそこは15歳乱歩くんがまだ青かったということにしてもろて...
そんなこんなで寝食忘れて漫画を描いていました。もっと美しい絵柄だったらなとかも思うんですが、これはこれでむちゃくちゃ好きなので大満足です。精進します。もっともっともっとたくさんいろんな乱歩くん描きたいです。私が世界一の江戸川乱歩の二次創作を描き尽くしてやるってぐらいの気合いがあります。
当方、福乱が好きな腐女子なんですが、福沢さんと乱歩くんを描けば描くほど「あ、あれっ?!?!!これ、家族だ親愛だ!!!恋愛じゃねえーーー、!!」ってなっています。
以上みとせでした。これからも福乱と乱歩くんと文ストと原作を愛していくので多分また何かしら描いていくと思います。いつでも覗いてやってください、コメントむッッッちゃくちゃ喜びます。
時報は今夜4時半に。最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
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2023-12-06 04:30
Comments (36)
神様見つけた、親友に自慢してきます泣けます。有難う御座います。
投稿時間も...!!?めっちゃ感動しました!
ストーリーが好き好ぎる❣神様ですか?!
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