charmante
我が名はcharmante 光の腐女子
転載、AIによる学習、文章生成も禁止です。
(そんなことをしたがる人がいるだろうか?とは思いますが、一応念の為)
たいっつーはこちら↓
https://taittsuu.com/users/char_da_yo
――――――――――――――――――――――――
かっとなった私は真っ直ぐに進んだ。肩で風を切り、スカートは靡いたが特に誰も振り向かなかった。そう、今日は平日。どこに出かけても割と空いている。だから、映画館の上映スケジュールをそっと見上げた目が殊更澄んでいたことは誰も知らない。
「コナンの…大人一枚」
思い起こせば遠い…多分春の日、スクリーンで見つめた初映画もコナンだった。ファンには言わずと知れた金字塔。名作のアレ。
「こちらチケットになります」「どうも…」
嗚呼、私は今日、冷静さを改札に落としてきたらしい。2017年某日、ついに1人映画館デビュー、しかも通常料金!!!自分のしでかしたことの恐ろしさと愉悦が私の心を巣食い、今にもはち切れんばかりだ!
胸の高鳴りとハイタッチしながら入場すれば、びっくりするほど人気(ひとけ)がない!こんなに話題作なのに!それもこれも全て、今日が通常料金だから!!!
(アッ……!始まった…!)
(やらっ、ダメぇ……OPのアレンジ最高にかっこいい…ほっぺた緩んで落ちそう…………やめてっ、きゅんきゅんしちゃう!目も耳もおかしくなっちゃ…あんっ……!あーーーーーーっ!!!)
~~~~~
(ついに買ってしまった…!)
こんなところじゃ開けられないビニール袋の中には、この世に生を受けて初めて購入した年齢制限付き雑誌。初心者な自分は「ありがとうございました」と微笑む店員さんとまともに目も合わせられず、頬を染め俯き加減でその場から足早に立ち去ってしまった。店員さんごめん。
(初めての同人誌、所謂薄い本…最近目覚めたBでLで夢がいっぱい…2016年個人的トップニュースの10位内にランクインまったなし…)
…悪いことした訳でもないのに、この本凄く読みたかったのに、今回の支払いで日本経済の活性化に多少なりとも貢献したのに、もうお店も出たのに…凄く胸がむずむずする。この気恥ずかしさを誤魔化すために濁音で叫びたい。しかもレジ前での発汗が冷えて服が若干冷たくなってきた。こんなに緊張したの久しぶり…お風呂どこ?家か。家だね。やっぱりまだ気恥ずかしいし、早く帰ろう。シャワーで身を清めてからこの本をゆっくり……
『―――きこ…すか…き…えますか……』
(……え?)
『私は…イマ…あなたの脳内に直接語り掛けています…』
(まじか)
『新しいことをするのは…脳に…良いんです』
言われてみれば…昔、某脳科学者の先生がそんな感じのことを言ってた気がする。そうだ…そうだよね。私は今日、大人の階段上ると同時に、脳にすっごく良いことをしたんだ。照れる必要なんてない、ましてや冷や汗をかく必要もなかった。ただただ店員さんと目を合わせて「その名札に付けてるカラ松、素敵ですね」とにっこり微笑めば良かったんだ!
脳に良いことをしたんだから!!!
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(そんなことをしたがる人がいるだろうか?とは思いますが、一応念の為)
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かっとなった私は真っ直ぐに進んだ。肩で風を切り、スカートは靡いたが特に誰も振り向かなかった。そう、今日は平日。どこに出かけても割と空いている。だから、映画館の上映スケジュールをそっと見上げた目が殊更澄んでいたことは誰も知らない。
「コナンの…大人一枚」
思い起こせば遠い…多分春の日、スクリーンで見つめた初映画もコナンだった。ファンには言わずと知れた金字塔。名作のアレ。
「こちらチケットになります」「どうも…」
嗚呼、私は今日、冷静さを改札に落としてきたらしい。2017年某日、ついに1人映画館デビュー、しかも通常料金!!!自分のしでかしたことの恐ろしさと愉悦が私の心を巣食い、今にもはち切れんばかりだ!
胸の高鳴りとハイタッチしながら入場すれば、びっくりするほど人気(ひとけ)がない!こんなに話題作なのに!それもこれも全て、今日が通常料金だから!!!
(アッ……!始まった…!)
(やらっ、ダメぇ……OPのアレンジ最高にかっこいい…ほっぺた緩んで落ちそう…………やめてっ、きゅんきゅんしちゃう!目も耳もおかしくなっちゃ…あんっ……!あーーーーーーっ!!!)
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(ついに買ってしまった…!)
こんなところじゃ開けられないビニール袋の中には、この世に生を受けて初めて購入した年齢制限付き雑誌。初心者な自分は「ありがとうございました」と微笑む店員さんとまともに目も合わせられず、頬を染め俯き加減でその場から足早に立ち去ってしまった。店員さんごめん。
(初めての同人誌、所謂薄い本…最近目覚めたBでLで夢がいっぱい…2016年個人的トップニュースの10位内にランクインまったなし…)
…悪いことした訳でもないのに、この本凄く読みたかったのに、今回の支払いで日本経済の活性化に多少なりとも貢献したのに、もうお店も出たのに…凄く胸がむずむずする。この気恥ずかしさを誤魔化すために濁音で叫びたい。しかもレジ前での発汗が冷えて服が若干冷たくなってきた。こんなに緊張したの久しぶり…お風呂どこ?家か。家だね。やっぱりまだ気恥ずかしいし、早く帰ろう。シャワーで身を清めてからこの本をゆっくり……
『―――きこ…すか…き…えますか……』
(……え?)
『私は…イマ…あなたの脳内に直接語り掛けています…』
(まじか)
『新しいことをするのは…脳に…良いんです』
言われてみれば…昔、某脳科学者の先生がそんな感じのことを言ってた気がする。そうだ…そうだよね。私は今日、大人の階段上ると同時に、脳にすっごく良いことをしたんだ。照れる必要なんてない、ましてや冷や汗をかく必要もなかった。ただただ店員さんと目を合わせて「その名札に付けてるカラ松、素敵ですね」とにっこり微笑めば良かったんだ!
脳に良いことをしたんだから!!!