夢を喰らいし夢幻の住民（オリジナル怪人28）

・シーネットルヴァイトメア

個人名:フィザムーン

喰らう夢の嗜好:『自殺衝動』

クラゲ型中級ヴァイトメア

巨大なクラゲがそのまま接合されたかのような異形の左腕から炎に包まれた小さなクラゲ型の使い魔を生成する。これに一度触れたが最後、燃え移った炎は決して消えることなく燃え続け相手を消し炭にしてしまう。全身に生えた赤い触手はまるで全身が燃えるような激痛が何日も続く毒針になっており接近戦も非常に危険。

第二の口の中にこれまで喰らった夢を消化せずに一部貯め込んでおり、夢のエネルギーに含まれる『負の感情』の成分を凝縮した『夢毒（ドリームベノム）』を触手に溶け込ませ相手に注入・伝染させることにより幻覚やパニック症状を引き起こし発狂させることが出来る。

上級ヴァイトメアの側近の一人であり、『焔の処刑人』という異名を持つ。必ず何かしらの感情を示す言葉を僅か一文字だけで喋り、その直訳の言葉が同時にテレパシーのように相手の頭に直接木霊する形で聞こえてくるという奇妙な現象が起こる

（例:『怒』）
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（訳:『任務しくじってんじゃねぇよ！この役立たずの下等ヴァイトメアがッ！！』））

下級ヴァイトメアや自分より弱い中級ヴァイトメアを見下す傾向があるため蛇蝎の如く嫌われており上級ヴァイトメアの命令を以てしてもフィザムーン/シーネットルヴァイトメアへの支援要請を本気で嫌がる下級・中級が続出するほど。部下であるはずのダムネイル/バラクーダヴァイトメアからは特に明確な殺意を抱かれている。

喰らう夢にも彼自身の歪んだ性格が色濃く表れており、様々な原因で自ら死を選ぶしか残された手段の無い自殺願望者をターゲットにしている。次々に複数の夢をいきなり全て吸収し、一時的に宿主達をそのネガティブな思考から解放…だがここからが本番という名の悪夢の始まりである

体内で消化せずに貯蔵された夢に含まれた負の感情を時間をかけて熟成させ非常に強力な『夢毒』へと変えた後に再度宿主達にそれを注入、今までの倍以上に自殺衝動に駆られる悪夢で苦しめた後、更に吸収・熟成・注入を繰り返して何度も何度も苦しめた果てに極上の旨味のある悪夢を改めて食し、漸く満足するのである

…その後、宿主達は言葉にするのも憚られる程の惨たらしい自殺をしたがフィザムーンにはなんら関係の無いことだった…

今回は特撮でも頻繁に使われてるクラゲ、パッと見には別のオリジナル怪人・ジルサイドに近い姿になってしましたがこれでもヴァイトメアですので悪しからず…頭部と胴体に脳・眼・心臓・その他なんか知らん臓器（待て）などコアのようなものを描いてますがぶっちゃけ下手すぎて透明感皆無になり殆ど苦し紛れの悪あがきです

基本的にヴァイトメアは同族同士で争うメリットは余程の理由が無い限り殆んど無いため反りの合わない場合大抵は『アイツはいけすかないから気に入らない』程度の仲の悪さで留まってます。しかしこのフィザムーン/シーネットルヴァイトメアは本人の性格に問題あってかヴァイトメアの中でも極めて珍しい嫌われっぷりを発揮しております。

性格もクソ野郎ながら喰らう夢の内容も吐き気を催す方法、一度喰った夢（の、負の感情の成分）を体内で熟成して再び返してより残酷な悪夢を見せ何度もこの行程を繰り返すというかなり変則的なやり方ですが他のヴァイトメア達に負けず劣らずかなり悪質、本人的にはチーズやワインを熟成・発酵させてるような感覚です。

名前の由来はカツオノエボシの学名・フィサリア+月（ムーン）、実際のモチーフはシーネットル（ヤナギクラゲ）ですがお気になさらず…そして例によってジェリーフィッシュという本来クラゲとして付けるべき長い名前をカットしております。

火属性のクラゲにしたのは『海月の火の玉』という鬼火（または妖怪）をモチーフとしたためです