【PFSOZ】大人になった君へ

「ところで、本当に足を洗ったんだろうな？」
「当たり前でしょ！クレーム処理したり大忙しだよ」
「ふ、結構なことだ」

彼女…今は彼だが、真っ当に生きているなら喜ばしい。無意識に頭を撫でる。
サウズはなぜか複雑そうな顔をする。

「女扱いはともかく、子ども扱いしないでよ」
「そうか、もう成人してるんだったな。では、これを」
「煙草？」
「リンクシガーだ。情報交換はこれで頼む。煙に害は無いぞ」

シガーを一本取る指先は間違いなく男のものだった。探偵といえどゼラルディアを隅々まで知ることは出来ない。きっと私が知らないところで、色々なことがあったのだろう。

「茶もいいが、大人になったなら一緒に酒も飲み交わせるな。嬢ちゃん」

その時にはゆっくりとこれまでの話を聞いてみたい。

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◇下記の作品の流れを汲んでいます。
烙印魔女の抵抗・34【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18906777】
烙印魔女の抵抗・35【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18918212】

◇アランの情報で骸花を燃やすのを手伝ってくれてありがとうございます。
小説内で無線機（illust/102966754）を渡す描写がありましたが、アランは無線機を一個しか持っていないので代わりにリンクシガーを差し上げます。
◇以前会ってから5年ほど経っているということは、前に会った時は未成年だったんだな、と。悪童少女が足を洗ってクレーム対応など社会人として頑張っているなら感慨深くもなるものです。
◇サウズさんはお酒に酔うと魔法で暴れて記憶を無くすことを、アランはまだ知らない。

◇一コマ余ったので目撃しました。
非公式イベント・マーガキィを探せ！【illust/103605238】

◇お借りしました。
元魔女の罪人サウズさん（illust/101990431）
リンクシガー（illust/102373509）

探偵アラン・ボイルド（illust/102046889）
◇不都合等ありましたらパラレル・スルーでお願いします。もしくはDMからご連絡ください。