【PFSOZ】チビ助、何故か今度は追いかけられる側になる

こちら【illust/103428377】とこちら【illust/103583303】で捕まえた兎さんとお届けした様子を回想してたらやべー奴らに追っかけまわされることになりました。
チビ助の明日はどっちだ。

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「もしご興味がおありでしたら、是非カジノ・セブンスへ。『貴殿』のご来店、心よりお待ちしております」

追いかけっこして捕まえた悪戯兎を届け出た先で、受付対応をしてくれたヴァラシン組のスタッフは丁寧にヴィトネに向けてそう挨拶を行うでしょう。
もしかしたら、そのスタッフさんからしたらヴィトネの昔について何か思う所があってそのような誘い文句が出たのかもしれません。
しかし――。

「こら！！」

突然、下の方からぷんすか不貞腐れた声がそれを遮りました。

「このボクを無視してヴィトネだけ誘うなんてずるいのだ！！」

どうやら小さな五十嵐にとって、自分だけ置いてけぼりにされたように見えたのでしょう。
ぽかん、と呆気にとられたように幽霊のディーラーさんは金の瞳をぱちくりとさせておられました。
けれども、すぐにこの小さな少年の言いたい事を汲み取るのは流石というべきでしょう。すっと腰を落とし、透けた片膝をついた姿で屈みこむと、にこやかな笑みを浮かべてこう対応したのです。

「これはこれは。大変失礼いたしました、未来の旦那様。どうぞ、大人の嗜みを楽しまれる時分の際は是非、御贔屓に」
「うむ！！　よきにはからえ！！」

そうして、満足そうにうなずく少年に、先ほど届けられた兎とそっくりおなじぬいぐるいを渡してくれたのでした――。

…。
……。
…………。

「走馬灯にしては最近の記憶過ぎるのだ～～～～～！！！」

先ほどまで楽しい祭りの空気に包まれていた王都は、すっかり炎と魔物が溢れかえっておりました。
どうやらお祭り騒ぎに乗じて、悪い大人も一緒に大暴れを始めたようなのです。

「お家に帰るまでがお祭りなのにこれじゃあ帰れないのだ！」

後ろからは大きくて真っ黒い腕を振り回す魔物や、小さいけれど瓦礫やごみを飲み込んで徐々に増えていくスライムが追いかけてきます。
どうにか隙をついてそらとぶおさかなに飛び乗ってしまいたいのですが、細い路地に飛び込もうとすれば大きな腕が建物を壊してこようとしますし、その瓦礫を飲み込んでどんどんとスライムは数を増やしていきます。
もしかしたら、壊された建物やその残骸は誰かの大切なお店やお家かもしれません。そう思うと、やっぱり広い通りを駆け抜ける羽目になってしまっていたのでした。

「お前だけでも逃げていいんだぞ！　ご主人様命令なんだぞ！」

魔物の腕を潜り抜けながらついてくるそらとぶおさかなにそう言っても、知らん顔で尾びれをくねらせておさかなはずっとついてきます。
どうやら五十嵐が小さい方の魔物だけでも戦える人がいるところに誘導しようとした目論見が見事に外れたのを御見通しのようなのです。
はてさて、この追いかけっこがおしまいになるのはいつなのでしょうか――？
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・お借りしました
イベント：ベイラビットを捕まえて！（終了済み）より
脱走うさちゃんはふわっふわ　ベイラビット【illust/103226507】（の、ぬいぐるみ【illust/103504104】）
悪戯好きなｳｻﾁｬﾝは無事に引き取られていきました。香水も一緒に貰った模様。
こんなことなら足が速くなるうさ耳を貰っておけばよかったと後悔しているかもしれない。

カジノセブンスより
素敵なディーラー　カイエンさん【illust/102497918】
未成年（8歳児）にも丁寧に対応して頂けそう。素敵なおじさま最高～～～～！

飛空庭園ハイヌヴェレより
この時はまだ真っ白　上の空のヴィトネさん【illust/102660110】
戦火に巻き込まれてませんように……！

絶賛追いかけて来てる敵
黒の悪魔生物A【illust/103587589】
ゴミスライム【illust/103608934】
小っちゃいスライムだけなら何とかなると思ってたら、それ以上にデカいのもついてきて逃走に切り替えた。
スライム君たちは悪魔生物がぶっ壊した瓦礫目当てでついてきてるだけではあるがまあパッと見が悪かった。

巻き添え待ったなし　そらとぶおさかな【illust/102364657】
どうやら火の手も上がっている関係で下手に上空へ逃げられない模様。

お祭り気分がすっ飛んだチビ助　五十嵐【illust/102021530】
残念なことに戦闘能力はありません。一生懸命半べそで逃げております。（悪戯した後の）逃げ足には自信があるのです。
一応は一族の呪いの関係で死にませんのでご安心ください。（死なない“だけ”なので瀕死にはできます）

・便乗タグ：【助言者の鍵】……8歳児が機密なんざ握ってるわけじゃないんですが、こう、あの、はい。きっと最初の段階では小さいのをわざと自分に引き付けて魔物を撒いてやろうと思ったらデカいのも釣れて収拾つかなくなったんじゃないですかね。

・問題等ございましたらご連絡ください。